幼児期のアナログゲーム選びのポイント

 幼児向けゲームのリストを制作!

アナログゲーム療育で用いている幼児向けゲームのリストをすごろくやさんにまとめていただきました。

このリストは、下記のような基準で選んでいます。

  • 幼児、または知的障害や自閉症を伴う小学校低学年のお子さんの認知・思考の発達段階に見合うもの
  • 上記の範囲内で、比較的幅広い発達段階のお子さんに適用できるもの

みなさんの指導・関わりの参考になれば幸いです。

幼児期のゲーム選びのポイント

幼児(または知的な遅れのある)お子さんが発達段階にあわせたゲームで遊ぶことで、言葉や数の理解を促したり、集団の中でルールを守って遊ぶことを学んでもらうことができます。

他方、幼児のお子さんの物の見方や考え方は、様々な点で大人と異なっています。この点を理解しておくことで、幼児のお子さんと楽しく遊び、療育としても成果を出しやすくなります。以下、ゲーム選びや関わり方のポイントを解説します。

見た目や音、感触で興味をひくゲームを

言葉や思考が発達途上にある幼児期のお子さんは、見た目や音、感触といった、感覚に訴えるゲームにより強い興味を感じます。これは、言葉のない2歳以前のお子さんや、知的障害を伴う自閉症をお持ちのお子さんについては特にあてはまります。

こうしたお子さんの場合、ゲームに誘ってもすぐには参加してくれない事が多いです。しかし、ゲームに使うボードや道具が立体的だったり、色鮮やかで触ってみたくなるようなゲームを選ぶと、興味を持って参加してくれる可能性が高くなります。

たとえば、上記リスト内の「マイファーストゲーム・フィッシング」は磁石で魚を釣る時の「パチン!」という音と感触が子どもたちの興味を強く惹きます。

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こちらのスティッキーもオススメです。

幅広い発達段階のお子さんたちを一つの集団で療育 「スティッキー」

まずはゲームを触らせてみる

5,6歳ともなれば言葉の扱いや思考も発達していますが、それでも大人に比べれば見た目や触感への興味がまだ強く残っています。

そのため、この年代の子どもたちは、大人がルールを説明しているときに、話を聞かずに目の前のコマやボードをいじくりまわしてしまうことがあります。

こういうときはルールを説明するより先に、ゲームのコマやボードに自由に触れる時間を2~3分取ってあげます。こうしてお子さんの感覚的な興味を充分満たしてあげた後でルール説明を始めれば、集中して聞くことができます。

戦略的思考はまだ難しい

幼児のお子さんは、ルールに従ってゲームをプレイすることはできますが、「AとB、どちらの選択がより勝利に近いか」といった風に、戦略的に考えてより望ましい選択を選ぶことが難しい場合が多いです。

そのため、幼児のお子さんに用いるゲームは、判断や選択の要素がなく、ルールに従って行動しているだけでよいものが中心です。

こうしたゲームは勝敗が運で決まってしまうため大人にとっては少々退屈に思えてしまいます。そのため、特に「ゲーム好き」な大人が幼児のお子さんと遊ぶ場合、戦略的なゲームばかりをチョイスしてしまう傾向があります。お子さんはルールに従うことはできるのでゲーム自体は成立するものの、戦略的な面白みは体験できていません。

こうしたことから、幼児のお子さんと遊ぶとき、大人は自分が選んだゲームがお子さんにとって難しくなりすぎないように注意する必要があります。

3月のすごろくやアナログゲーム療育講座は「幼児編」です。

毎月東京・高円寺にあるすごろくやさんで開催させていただいているアナログゲーム療育講座。

3月26日(日)は、「幼児編」として就学前のお子さんや知的な遅れや発達障害のある小学校低学年のお子さん向けに、上記で紹介した以外にもたくさんのゲームを紹介します。実際にゲームをプレイしながら学ぶことで、実践的なノウハウを身につけることができます。

講座の申込みは下記のリンクからどうぞ。毎回満席になっているので、お早目の申込みをオススメします。

3月26日(日) すごろくや アナログゲーム療育講座 幼児編

12月・1月のアナログゲーム療育講座

12月・1月は静岡・東京で開催!

12月・1月のアナログゲーム療育講座のご案内です。

静岡では、11月から3回連続でアナログゲーム療育講座を行っています。先日行った幼児編は大好評のうちに終わりました。

残る2回は、12月4日(日)の学童編、1月15日(日)の中高生~大人編となります。

この講座では、ピアジェの認知発達段階論をベースに、考える力やコミュニケーション能力を練習できるゲームを紹介しています。講義に加え実際にゲームを体験しながら学ぶわかりやすい講座です。

過去の参加者の方からは

「療育の軸となる考え方を身につけられた」

「これまでも療育にゲームを取り入れていたが、その意義を理論的に理解できた」

などの感想をいただきました。

いずれもまだ残席があります。下記のリンクから、お申込みをお待ちしています。

12月4日(日) 『学童編 客観的思考とコミュニケーションスキルを身につける』

1月15日(日) 『中高生〜大人編 就労に必要なコミュニケーション力を身につける』

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1/14(土) すごろくや 学童編②

発達障害のある小中学生のお子さんと関わる、支援者・保護者の方を対象とした新しい講座です。学童期の課題である「客観的思考の獲得」「他者視点の獲得」について、ピアジェの認知発達理論をもとに、ゲーム体験を混じえて説明します。

学童編はこれまでも開催して好評をいただいていますが、この講座で体験するゲームは全て一新します。「与えられた役割を正しく演じる」「相手をよく観察する」などの練習ができるゲームを紹介します。

<おかげさまで満席になりました>

 

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11/19 すごろくや協力ゲーム講座を開催!

すごろくやさんで毎月開催しているアナログゲーム療育講座。おかげさまで大好評をいただいています。

これまで、主に幼児編・学童編・大人編と年齢にわけて基礎的な理論と代表的なゲームをご紹介してきましたが、11月・12月はテーマを絞り、今までご紹介できなかったゲームを取り上げます。

11月19日(日)の次回講座は、アナログゲーム療育の花形とも言える「協力ゲーム」の講座です。お申込みは下記のリンクからどうぞ。

11/19 ゲストMC企画イベント:松本太一さん「協力ゲーム講座」

 

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今回のテーマは「協力ゲーム」

ゲームと言えば、勝敗や優劣を競うものが多いですが、プレイヤー同士が協力しあって一つのゴールを目指すジャンルがあり、「協力ゲーム」と呼ばれます。

「協力ゲーム」では、普通のゲームと違ってプレイヤー同士がお互いの手の内を隠す必要がなく、自由にアドバイスし合えるため、コミュニケーションの総合的な練習としてアナログゲーム療育の中でも重要な役割を果たしています。

また、プレイヤーの年齢や能力に差があっても、お互い助け合いながらプレイすることで全員が楽しめるのも協力ゲームの魅力です。今回の講座も対小学校低学年のお子さんのコミュニケーション療育から、社会人の人事研修として使える内容までを幅広く含みます。

みなさんの参加をお待ちしております!

古代文明のテーマにした美しいアートワークが子どもたちの冒険心をかきたてる。

協力ゲームの代表格「禁断の砂漠」。こちらは残念ながら売り切れ中なので、同じ作者による新たな協力ゲームを紹介予定です。

 

静岡でアナログゲーム療育講座が開催されます

大好評につき第2期を開催!

今年の6月から9月にかけて行われた全3回の静岡アナログゲーム療育講座。

大好評につき11月から第2期を初めます。

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前回の感想から・・

「発達障害のある子どもを持つ親にとっては指針となる内容でした。」

「子どもの認知特性の段階に合わせた課題、何がボトルネックになりやすいかなど、総合的に知ることができました」

など、ありがたい感想を頂いています。

前回よりも理論面でも実践面でもパワーワップした内容になる予定です。

お申込みは主催のspiel-bandeさんのサイトからどうぞ。

http://www.spiel-bande.org/blog/


前回は早々に定員に達してしまったので、早めのお申込みをおすすめします。ご参加お待ちしています!

【アナログゲーム療育講座】10月のご案内

高円寺すごろくやで毎月行っているアナログゲーム療育講座。10月のお知らせです。

10月は初の講座となる「中高生~大人編」(9日)と、「学童編(再)」(10日)の二本立てです。

10月9日(日) 「アナログゲーム療育講座 中高生~大人編」

就職を見据え、組織で働く上で求められる「状況にあわせた臨機応変なコミュニケーション能力」の獲得を目指す指導をお伝えします。

他者の考えや場の状況に積極的な関心を持ち、自分がどう動けばよいか主体的に判断することを学ぶために、アナログゲームは最適のツールです。職業訓練や企業研修の経験を踏まえた、実践的な講座です。

発達障害のある中高生の支援、成人の支職業訓練に関わる方だけでなく、発達障害と関係がなくと人事研修や採用に関わる方に参加いただきたい講座です。

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奈良の就労移行支援施設「ぷろぼの」でのスカイプを使った遠隔職業訓練の様子。アナログゲームを通じて、その方が就職する上での強みと課題が見えてきます。


10月10日(月・祝) 「アナログゲーム療育講座 学童編(再)」

9月11日の講座と同様の内容です。

小学校入学以降に身についてくる「客観的思考力」や「コミュニケーション能力」にアプローチする内容です。今まで教え方がハッキリしてこなかったこうした能力に、ピアジェの認知発達理論とアナログゲームを通じて、明確な定義と実践的な指導法を与える内容となっています。

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9月の講座も引き続き募集中!

また、9月の講座も引き続き募集中です。

講座はいずれも事前予約制です。リンク先のすごろくやさんのサイトからお申し込みください。

会場でみなさんとお会いできるのを楽しみにしています!

9月のアナログゲーム療育講座

おかげ様で大好評!アナログゲーム療育講座

東京は高円寺にあるすごろくやさんのアナログゲーム療育講座。おかげさまで毎回大好評をいただいています。

9月も、3回開催させていただきます。新たに平日夜の開催もあります。

事前予約制で費用は3000円(当日参加4000円)となります。予約は各講座タイトルのリンクよりどうぞ。

 

9月11日(日)アナログゲーム療育講座~学童編~

小学生のお子さんを対象としたアナログゲーム療育を講義とゲーム体験で解説します。発達障害のあるお子さんにとっては、学校の集団生活で障害特性が目立ちやすくなるこの時期。「客観的思考の獲得」「コミュニケーションスキルの獲得」の二つを目標に、ゲームを通じて発達をサポートします。

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9月24日(土)アナログゲーム療育講座~入門編~(再)

教室や家庭で、アナログゲームを療育に導入したいと考えている方に最初におすすめしたい講座です。

多様な年齢や障害特性のお子さんが楽しめる定番どころのゲームをご紹介します。他の講座より実際にゲームのプレイしていただく体験を多くしています。「子どもたちが楽しみながらコミュニケーション能力を高められるゲームがこんなにもたくさんある!」という驚きを感じていただけると思います。

8/27と同内容となります。

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9月30日(金)アナログゲーム療育講座~幼児編~(再)

2歳~6歳半のお子さんを対象にしたゲームを紹介します。ルール理解に始まり、数や言葉が使いこなせるようになる6歳半までの発達段階を対象として,ゲームの紹介と指導法の解説を行います。保育士や児童発達支援事業で発達障害のある幼児のお子さんと接している方、またそれ以上の年齢で知的障害があるお子さんと関わっている方におすすめの講座です。

8/14と同内容となります。「平日に開催してほしい!」とのご要望が多く、金曜夜19:00~から開催いたします。

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以下、過去に講座に参加された方からいただいた感想です。

「実際にゲームを行いながらの講習なので分かりやすかった」

「学問的・理論的な話があり、裏付けが聞けてよかったです」

「日常場面から、ゲームを通して学ぶ場面、事柄は多いと感じていましたが、理論的に考えたことはなく、改めて深く学ぶと大変教育効果が大きいものだと感じました。」

など、大変好評いただいております。

ご興味のある方、ぜひ参加をお待ちしております。

 

8月のアナログゲーム療育講座@すごろくや

8月はすごろくやさんにて3回開催!

アナログゲーム療育の講座のお知らせです。

8月は、東京は杉並区高円寺の「すごろくや」さんの企画として、テーマや対象を変えて、3回開催させていただきます。

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8月14日(日) アナログゲーム療育講座 ~幼児編~

アナログゲーム療育を、年代をわけて3回連続で解説します。初回となる8月は、「幼児編」として2歳~6歳半のお子さんを対象にしたゲームを紹介します。ルール理解に始まり、数や言葉が使いこなせるようになる6歳半までの発達段階を対象として,ゲームの紹介と指導法の解説を行います。

保育士や児童発達支援事業で発達障害のある幼児のお子さんと接している方、またそれ以上の年齢で知的障害があるお子さんと関わっている方におすすめの講座です。

この講座は、9月に「学童編」、10月に「中学生~大人編」と続いていきます(日程は追って告知します)。小学生以上のお子さんと関わっている方であってもお子さんの発達段階をトータルに理解したいという方は、この回からの参加をおすすめします。

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8月21日(日) アナログゲーム療育講座 ~実践編~

主に5歳以上のお子さんを対象に、ゲーム中にお子さんに見せる「負けるとかんしゃくを起こす」「暴言・暴力」「参加しない」等の困った行動にどう対処したらよいかを解説します。

単なる問題行動の対処にとどまらず、その背景にあるお子さんの心理と向き合っていくことで、人と関わる勇気を回復する方法を実際にゲームを体験していただきながら解説していきます。

他の講座のテーマが認知能力の発達であるのに対し、心理面からのアプローチを中心に据えた講座です。(7/2に開催したイベントと同じ内容の再講演となります。)

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8月27日(土) アナログゲーム療育講座 ~入門編~

教室や家庭で、アナログゲームを療育に導入したいと考えている方に最初におすすめしたい講座です。多様な年齢や障害特性のお子さんが楽しめる定番どころのゲームをご紹介します。

他の講座より実際にゲームのプレイしていただく体験を多くしています。「子どもたちが楽しみながらコミュニケーション能力を高められるゲームがこんなにもたくさんある!」という驚きを感じていただけると思います。

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時間・参加費用について

各回時間とも、14:00〜17:00の3時間。事前予約制で費用は3000円(当日参加4000円)となります。予約は上記のすごろくやさんウェブサイトからどうぞ。

すごろくやさんでの講座、おかげさまで好評で、これまでは1~2週間で定員(30名)が埋まってしまっています。お早めの申し込みをおすすめいたします。

みなさんとお会いできることを楽しみにしております。

都立小児総合医療センター&入間市市役所で講習会

東京都立小児総合医療センターで講習会

3月は公開・非公開のものを含めて7本の講習会を開催させていただきました。

中でも、東京都立小児総合医療センターにお招きいただいた会は、過去最大の50人の定員で行われ、アナログゲーム療育について講義と体験を交えてお伝えしました。

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病院という場所柄ゆえ、医師・看護師と思しき白衣の先生方の参加も多く、体験の時間では初めてプレイするゲームを楽しんでおられる様子でした。

特に病院の中で過ごしているお子さんに対して、アナログゲームが他者との関係を作り、楽しい時間を過ごすためのツールとして活用されることを願ってやみません。

入間市役所で講習会

埼玉県入間市役所では、保健師さんや福祉職の方を対象とした講習会を開催しました。

こちらは、現場で活躍している方たちの少人数の講習でしたので、一つのテーブルを囲み、実際にゲームを操作しながらお伝えすることができました。この形だとお子さんへの指示の出し方など、微妙なニュアンスをお伝えすることでき、密度の高い講習となりました。

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保健師さんからは、「引きこもりのお子さんと関係を結べるようなゲームを紹介してほしい」とのご要望がありましたので、そうしたゲームも複数ご紹介しました。

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写真でご紹介しているのは「ベルズ」。色違いの鈴を磁石の棒で取っていくというゲームです。興味を惹くビジュアルと、シンプルなルールで、お子さんと関わるきっかけづくりに最適なゲームです。体験でも大盛り上がりでした。

【購入先 すごろくや】 ベルズ http://sgrk.blog53.fc2.com/?no=3299

新たな課題も・・・

昨年5月からフリーランスとして活動を初めて1年弱。多くの方にアナログゲーム療育に関心を持っていただき大変有り難いと思っております。

他方で、新たな課題も見えてきています。

特に、講習会に参加した方から「定期的にアナログゲーム療育について学べる場が欲しい」というご要望を多数いただいているにも関わらず、まだ実現できていないのが大きな課題です。

例えば、月一回くらいのペースで定期的な講習会が開けるよう、模索しているところです。何か動きがありましたらこのサイトでご連絡させていただきます。

(株)LITALICOのLeafで実践&名前をつける「ナンジャモンジャ」

Leafプログレスにてアナログゲーム療育を実践!

さる3月21日Leafプログレス所沢教室にて、アナログゲーム療育を実践させていただきました。

Leafプログレスは先日マザーズに上場した(株)LITALICOが運営する発達障害のあるお子さん向けの学習塾です。障害特性に応じた学習支援に加え、コミュニケーションや行動面のサポートにも力を入れておられます。

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お子さんに実践する前に、スタッフさん向けのプチ研修を実施。

Leafさんの特徴の一つとして、教室内にカメラが設置されており、このカメラを通じて、保護者さんがモニタでレッスン中のお子さんの様子を見られるようになっています。

保護者さんにとっては大変有り難い仕組みだと思いますが、指導する側にとっては中々に緊張感があります(汗)。

 

障害特性以上に見えてきたものは・・・

今回はLeafに通う発達障害のある小学4年生から中学1年生までの7人のお子さんが参加され、2時間で5種類のゲームを遊びました。

セッションを通じて特に印象に残ったのは、お子さんの障害特性や認知特性よりも、「集団に参加することへの不安感」でした。

たとえば、促してもゲームに参加しようとしなかったり、わざと他の子の失敗を馬鹿にするような発言をして自分を強く見せようとする子がいました。

過去に学校などで集団参加に失敗した体験があると、未知の集団に参加するときお子さんの中に「失敗して恥ずかしい思いをするんじゃないか」「他の子に馬鹿にされるんじゃないか」という不安が生まれ、その結果、失敗したくないから集団に参加しない、馬鹿にされたくないから他の子を馬鹿にするといった、自己防衛の動きが出ます。

こんなときは、子どもたちの中に「自分はこの場に受け入れられているんだ」「失敗してもいいんだ」という安心感を作ってあげることが大切です。

そうした安心感ができて防衛が解けると、子どもたちはそれまでとはうってかわって、積極的に課題に取り組んだり、コミュニケーションを活発に試みたりするのです。

 

謎生物に名前をつける「ナンジャモンジャ」

子どもたちが集団の中で安心して遊べる。今回、そんな場作りに一役買ってくれたのが、「ナンジャモンジャ」というゲームでした。

ナンジャモンジャのカードには、なんとも説明のしがたい奇妙な生物のイラストが描かれています。このカードを一枚ずつめくり、ひとりずつ順番にその生物に自由に名前をつけていきます。

めくっていくうち、先ほど名前をつけた生物のカードが再び出てくる事があります。そのときに先ほどつけた名前を一番早く言えたプレイヤーが、それまでめくったカードを取ることができます。

全てのカードをめくり終えたとき一番たくさんのカードを取った人が勝ちです。

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なんとも奇妙な「ナンジャモンジャ」の生物たち。

上の写真で、子どもたちがつけた名前は、左から「みどりん」「みどりモジャモジャ生物」「サンフランシスコ」「おばさん」。 

カードをめくったとき、名前のついたカードだったら「みどりん!」「サンフランシスコ!」といった具合に、素早く名前を言うのです。

特に「みどりん」と「みどりモジャモジャ生物」がまぎらわしく、言い間違いが続出して、みんな大笑いでした。

こうやって、失敗をしたことも含めてみんなで笑い合いながら遊ぶことができると、当初参加しなかった子も自然に輪の中に入ってきました。馬鹿にするようなことを言っていた子も、そうした発言がなくなって代わりに笑顔がでてきました。

このナンジャモンジャがきっかけになって、それ以降のゲームが大きく盛り上がり、子どもたちの熱気でこの季節なのに教室に冷房を入れなくてはならないくらいでした。

 

一番難しかったゲームは・・・

さて、ゲームが終了した後、子どもたちに「今日何のゲームが一番難しかった?」と聞くと、一番もりあがったはずの「ナンジャモンジャ」でした。

「ナンジャモンジャ」はとてもシンプルなゲームですが、実は「自由に名前をつける」という創作的な要素を含むコミュニケーションは、発達障害の中でも特にASDのあるお子さんには難しいことがあるのです。

笑顔で盛り上がっていた子どもたちでしたが、一人ひとりは必死で名前を考えていたんですね。でも、そうやって一生懸命考えた名前で、みんな楽しく盛り上がれたわけですから、きっと集団で過ごす自信もついたのではないかと思います。

 

親御さんたちの反応は・・・

後に教室長さんに伺ったことですが、こうした子どもたちの様子を、親御さんたちはカメラを通じて、笑顔で見ておられたとのこと。

終了後の私から親御さんへのフィードバックの時間では、「自宅でもやらせたいけれど、これらのゲームはどこで売っているのでしょうか」「普段の遊びではかんしゃくを起してしまって困っているんですが・・・」など、活発な質問をいただき、非常に高い関心を持っていただけたようです。

今回のLeafさんでの実践を通じて、発達障害のあるお子さんの場合、コミュニケーション能力の育成もさることながら、それ以前に「安心して他の子と楽しく遊べた」という経験が繰り返し出来る場を用意してあげることが大切であることを、改めて実感しました。

こうした場が増えるよう、今後ますます活動のフィールドを拡げていきたいと思っています。

発達障害のある子の将来への見通しをどう立てるか

講演会「発達障害を持つ子どもの将来に向けた準備」を開催しました

去る2月28日、いつもアナログゲーム療育で伺っている東京青梅市の放課後等デイサービス「オルオルハウスかすみ」にて、

「発達障害を持つ子どもの将来に向けた準備~就労に向けて今からできること~」

と題した講演会を開催しました。

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タイトルからもわかるとおり、いつもやっているアナログゲーム療育のご紹介ではありません。かつて発達障害のある大人の方の就労支援に関わった経験から、発達障害者就労の制度と現状を解説した上で、子どものうちからできることをお伝えしました。

お子さんの将来への見通しをもってほしい

この講演会の目的は、発達障害のある子を育てる親御さんに、お子さんの将来についての見通しを持ってもらうことにありました。

特に、知的な遅れがない、もしくは遅れが軽度のお子さんを育てている親御さんの場合、お子さんの将来の道筋が見えないことに、強い不安を持たれていることが多いからです。

というのも、こうした子どもたちは通常級で健常児の中で過ごしていたり、また特別支援級の中では他の障害児より勉強ができてしまう、いわば中途半端な立ち位置にいるため、周囲の子どもたちの進路が参考にならず、将来の見通しを得るための情報が不足しているからです。

もちろんお子さん一人ひとり目指すべき将来は違いますし、そもそもお子さんの将来はお子さんが自分の意志で決めるものです。

しかし、親御さんにとってもお子さんが将来の見通しが立たなければ、子育ての方針も立ちにくいはずです。

たとえば今盛んに議論がなされている「早期発見・早期療育」の是非についても、お子さんが将来どんな社会で生きていくのかある程度イメージが掴めていないと、どれだけ考えても結論は出ないのではないでしょうか。

発達障害者就職の現状を解説

そこで今回の講演では、社会的自立の一つのゴールとして、就職についてお話することにしました。

発達障害のある人の就職について、主に下記の3つの道筋があることを解説しました。

  • 福祉的就職(福祉作業所等)
  • 一般企業の障害者枠への就職
  • 通常の就職

この中で、発達障害のある人の利用が進んでいる障害者枠での就職について、詳しく解説しました。

障害特性にあわせて仕事内容を調整してもらえたり必要な配慮が得られるといったメリットがある一方、給与が低かったりキャリアアップが難しいといったデメリットがあることも、隠さずお伝えしました。

その上で、就職で必要になる力として「コミュニケーション力」「自己理解」の二つを挙げ、これらを身につけるためには、幼少期から安心できる環境で人との関わる機会をたくさん持つことが必要なことを強調しました。

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「先のことがわかってよかった」

参加者の中にはまだ小学生のお子さんを育てている親御さんも多く、そうした方たちに、取得年収や非正規雇用の問題にまで踏み込んだ私の話がどこまで響くかわからないところもありました。

しかし、終了後にある親御さんが「先のことがわかってよかった。いつかきっと松本先生の言われたことを思い出すことがあるはずです」とおっしゃってくださり、親御さんにお子さんの将来への見通しをもってもらうという目的が、ある程度達成されたのかな、と思いました。

この「将来の見通しを得る」就労のお話、アナログゲーム療育のご紹介と並んで、引き続き、講演を通じてお伝えしていこうと思います。

ご興味のある方はtmwires@gmail.comまでご連絡ください。

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とはいえ最後はゲーム体験も。大いに盛り上がりました。